子どもがデンタルケアの習慣を身に着けるための工夫や方法を解説
2025/01/20
こんにちは、綾瀬駅前の歯医者、メリー歯科です。
「乳歯はどうせ抜けるから虫歯になっても大丈夫」
「どうすれば子どもが嫌がらずに歯磨きをしてくれるのかがわからない」
そのように考えたり悩んだりしている親御さんも多いのではないでしょうか。
歯の健康は、全身の健康と深く結びついており、口腔内のケアはとても重要です。
そこで今回は、子どもがデンタルケアを習慣にするための工夫や具体的な方法について解説します。
子どものころからデンタルケアを習慣にすることの重要性
乳歯は虫歯になりやすい
乳歯は、とてもデリケートな存在です。
エナメル質や象牙質が薄く、虫歯の進行が速いため、早期にケアを行わないとすぐに悪化するという特徴があります。
また、乳歯の奥歯は溝が深く、食べ物のカスや歯垢が溜まりやすいため、丁寧にケアをしていないとすぐに虫歯ができてしまいます。
乳歯の虫歯は気づきにくい
乳歯の初期虫歯は白く濁った色に変色するだけで痛みを伴わないことが多いため、子ども自身も親御さんも知らぬ間に進行してしまうリスクがあります。
特に痛みがない場合、日常生活に支障をきたさないため、発見が遅れることも少なくありません。
保護者の方が定期的にチェックし、少しでも異常を感じた場合には歯科医師の診断を仰ぐことが重要です。
乳歯の虫歯や喪失が永久歯に影響を与える可能性がある
乳歯が虫歯になると、そのあとに生えてくる永久歯の形成にも影響が出ることがあります。
さらに、乳歯が早期に喪失すると、永久歯が正常な位置に生えず、歯並びが悪くなるリスクもあります。
このような問題を防ぐためにも、早期の乳歯のケアが不可欠です。
子どものデンタルケアを習慣化するための工夫
楽しく歯磨きができるように工夫する
歯磨きを楽しい行為にするために、お気に入りのキャラクターが描かれた歯ブラシや、子ども向けにおいしい味がついた歯磨き粉を選ぶといった工夫をしてみましょう。
音楽に合わせて歯磨きをするのも、楽しい気分を盛り上げる力があります。
また、歯磨き後にご褒美を用意しておくというのも一つの手です。
歯磨きの時間を決める
毎日の生活に歯磨きを組み込むためには、固定の時間を設けることが大切です。
就寝前や朝食後など、ルーチンとして歯磨きの時間を定めることで、習慣化しやすくなります。
親子で同じタイミングに歯磨きを行うことも、家族全体でデンタルケアを習慣化するよい機会になります。
また、短時間でも質の良い歯磨きができるよう、タイマーを使うのもおすすめです。
歯科医院でブラッシング指導を受ける
歯科医院でブラッシング指導を受けることは、歯の磨き方を習得するためだけでなく、子どもがデンタルケアに興味を持つきっかけにもなります。
歯科医師や歯科衛生士は、子どもの歯並びや口の特徴に応じたブラッシングの方法を教えてくれますので、ぜひ活用するようにしましょう。
仕上げ磨きは子どもが飽きないように短時間にする
子どもの歯の健康を保つためには、親御さんが仕上げを行うことが重要です。
子どもは長時間の歯磨きに飽きてしまうことが多いので、仕上げ磨きは手早く行うようにしましょう。
仕上げ磨きでは、特に虫歯になりやすい奥歯や歯間を重点的にケアすることが大切です。
仕上げ磨きのコツ
仕上げ磨きは、歯の表面に歯ブラシをまっすぐに当て、優しい力で小刻みに行いましょう。
一か所につき20回は磨くように意識してみてください。また、奥歯は汚れがたまりやすく、子どもが磨きにくい箇所です。
そのため、仕上げ磨きの際は特に奥歯を重点的に磨くようにしましょう。
仕上げ磨きを始めるタイミングは、乳歯が生えてきたタイミングです。
そのタイミングで仕上げ磨きを始めると同時に、日ごろから口元に触れるようにすることで、仕上げ磨きが嫌がられにくくなります。
また、最初は膝の上に寝かせて仕上げ磨きを行い、上手に立てるようになってきたら唾液や歯磨き粉を飲み込んでしまわないように立って行うようにしましょう。
子どもの虫歯を予防するためにできること
おやつは時間を決めて食べる
子どもにとっておやつは楽しみであり、大切なエネルギー源のひとつですが、虫歯予防のためにはおやつの時間を決め、だらだら食べないようにすることが大切です。
おやつの後には必ず歯磨きを行うなど、習慣的にケアを取り入れると良いでしょう。
定期的に歯科検診を受ける
定期的な歯科検診で、虫歯を早期発見し、進行を防ぐことができます。
また、家庭でのデンタルケアが正しく行われているかどうかも確認できます。
子どもが歯科医院嫌いになってしまうと、定期的な予防のためのケアや、初期段階での治療が受けられなくなってしまいますので、小さなころから定期的に歯科医院に通うことで受診に慣れさせるようにしましょう。
10歳ごろまでは仕上げ磨きを行う
子どもが一人でも十分に歯磨きができるようになるまでは、親御さんによる仕上げ磨きが必要です。
目安として、10歳ごろまでは仕上げ磨きや歯磨き後のチェックを行うようにしましょう。
親御さんが細部のチェックを行い、正しい磨きをサポートすることで、虫歯の予防につながります。
子どもでもデンタルフロスを使う
歯ブラシだけでは、歯と歯の間の食べかすや歯垢をきれいに除去することは困難です。
そこで、子どもの頃からデンタルフロスを使う習慣を身につけるようにしましょう。
フロスは歯の間の隙間に入り込んで、歯ブラシが届かない部分をしっかりと清掃できます。
初めのうちは難しく感じるかもしれませんが、親御さんがサポートしながら使い方を教えると、子どもも次第に上達していきます。
フッ素塗布・シーラントを受ける
子どもの虫歯予防には、歯科医院でのフッ素塗布やシーラント処置が有効です。
フッ素は歯のエナメル質を強化し、耐酸性を高める作用があります。
シーラントは、奥歯の深い溝を埋めることで、食べ物が入り込むのを防ぎます。
どちらも虫歯の発生を抑えるための方法であり、定期的な処置を続けることで、効率的に予防できるようになります。
まとめ
子どもがデンタルケアを習慣にすることは、長期間にわたってその健やかな成長と健康を守るために欠かせない要素です。
小さなころからの習慣化は、将来のリスクを減少させ、長く健康な歯を保つ基盤となります。
楽しい工夫、家庭でのルール設定、定期的な歯科受診を組み合わせ、健康な口内環境を維持していきましょう。
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