歯のエナメル質の役割とは?エナメル質が失われる原因や対処法を解説

      2024/12/20

綾瀬(葛飾区)の歯医者、メリー歯科

こんにちは、綾瀬駅前の歯医者、メリー歯科です。

「エナメル質」という言葉を聞いたことがあっても、具体的にどのような役割を果たしているのかを知らない方は多いのではないでしょうか。
実はエナメル質は、歯の美しさを維持するうえでも、健康を維持するうえでも大切な役割を担っています。エナメル質の役割とともに、エナメル質を守る方法や修復方法を知ることで、美しさと健康をキープしましょう。

 

エナメル質の役割

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エナメル質は、歯の表面を覆っている組織です。水晶ほどの硬さがあり、内側にある歯の神経をさまざまな刺激から守っています。
これが、エナメル質の第一の役割です。
細菌やウイルスなどが歯の内部に侵入するのを防ぐ、大事な役割を担っているのです。

また、エナメル質は歯の色味にも影響しています。
透明に近い黄色やグレーといった色をしているエナメル質の厚みによって、内側にある象牙質の色をどの程度透かして見せるかが変わってくるからです。
傷のない、十分な厚みのあるエナメル質は象牙質の色をほとんど反映させませんが、エナメル質が薄くなったり傷がついていたりすると黄色い象牙質の色がよく見えるようになり、歯は黄色みがかったくすんだ色に見えるようになります。

 

エナメル質がダメージを受ける原因

酸性の食べ物や飲み物の摂取

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口の中が酸性に傾いていると、酸の力でエナメル質は徐々に溶けてしまいます。
炭酸飲料やスポーツドリンク、レモンやグレープフルーツなどの柑橘類、ワイン、お酢などをよくとっている方や、これらの酸性の飲食物を取った後に歯磨きやうがいをせずに過ごす時間が長い方は、口の中に酸がとどまっている時間が長くなり、エナメル質が失われる原因となります。

 

歯垢の付着・蓄積

歯垢(プラーク)が口の中に残っていると、その中に含まれる細菌が酸を産生し、エナメル質を溶かしていきます。
歯磨きなどのセルフケアが不十分な方や間食や食事の回数が多い方は、口の中が酸性に傾いている時間が長くなるため、エナメル質がダメージを受けるだけなく、虫歯や歯周病のリスクが高くなってしまいます。

 

ブラッシング時の力の入れすぎ

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強すぎる力で歯を磨いていると、徐々にエナメル質がすり減っていってしまいます。
歯は、やさしく丁寧に磨くようにしましょう。
また力加減だけでなく、歯の磨きすぎや過度な研磨剤の使用もエナメル質に傷を与える原因になりますので、研磨作用が強すぎない歯磨き粉を使用し、適度な回数・時間で歯を磨くことも大切です。

 

歯ぎしり・食いしばり

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歯ぎしりや食いしばりといった物理的な力が加わることでも、エナメル質はすり減ったり、傷がついたりしてしまいます。
同様の理由で、硬いものをよく食べる方も、エナメル質が摩耗しやすくなります。

 

エナメル質がダメージを受けるとどうなるか

虫歯になりやすくなる
エナメル質は歯の内部を守っている硬い組織のため、傷などがなく十分な厚さがある状態であれば、虫歯菌も簡単に入り込むことはできません。
しかし、エナメル質が損なわれている状態だと、虫歯菌が歯の内部まで侵入しやすくなり、虫歯の進行も早くなってしまいます。

知覚過敏になりやすくなる
知覚過敏は、エナメル質の内側にある象牙質が露出し、受けた刺激が神経に伝わりやすくなることで起こります。
そのため、エナメル質がダメージを受けている状態だと、象牙質に刺激が伝わりやすくなり、知覚過敏症状が起こってしまいます。
知覚過敏になると、歯ブラシの毛先や風があたっただけでも歯に痛みを感じるようになり、それが原因でセルフケアが不十分になって虫歯や歯周病になりやすくなるといった悪循環を招いてしまいます。

歯が黄色く見えるようになる
前述したように、エナメル質が損なわれていくと象牙質の色が目立つようになるため、歯が黄ばんで見えるようになります。
黄ばんだ歯は清潔感がないように見えてしまうため、見た目のコンプレックスにつながってしまいます。

 

エナメル質を守る方法

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日常生活の中でエナメル質を守るためには、やわらかい歯ブラシを使って丁寧に歯を磨くことが重要です。
歯磨きによる摩耗を避けるために、力は入れすぎないように気をつけましょう。
また、お口の中が酸性に傾いている時間をできるだけ少なくするために、間食やだらだら食いは避け、食事の後は欠かさずに歯を磨くようにしましょう。

初期虫歯によってエナメル質からカルシウムやリン酸が溶けだすことを「脱灰」といい、その修復作業を「再石灰化」といいます。
この再石灰化は、唾液などの働きによって常に行われています。
そのため、適度に水分をとったり、よくかんで食事をしたりと、唾液を分泌させるための行動をとることもエナメル質を守ることにつながります。

 

エナメル質のダメージを修復するには

エナメル質にいい食事をする
酸性が強い食品はエナメル質にダメージを与えるリスクが高いため、適度な摂取を心がけましょう。
また、エナメル質の再石灰化を助ける食品を意識してとるのもおすすめです
。具体的には、小魚などの魚介類やチーズ、牛乳などの乳製品に多く含まれるカルシウム、肉や豆類などに含まれるリンは、再石灰化を助ける作用を持っています
。たんぱく質やビタミンA、ビタミンCなどが多く含まれる食材も、歯やエナメル質の土台となる栄養素です。

キシリトール入りのガムをかむ
キシリトール入りのガムは、虫歯の発生を抑えるだけでなく、咀嚼により唾液の分泌が促されることで再石灰化の促進も期待できます。
市販されているキシリトールガムの場合には、キシリトール濃度50%以上のものを選びましょう。

フッ素入りの歯磨き粉を使う
フッ素には、再石灰化を促進させる作用やエナメル質を強化する作用があります。
フッ素入りの歯磨き粉を選ぶ際は、研磨作用を持つ「炭酸ナトリウム」や「ケイ素」が含まれていないものを選ぶと、エナメル質を傷つけにくくなります。

フッ素塗布を受ける
歯磨き粉に含まれるフッ素濃度は高くないため、よりフッ素の作用を得るためには歯科医院でフッ素塗布を受けましょう。
歯科医院でのフッ素塗布の作用は2、3カ月間持続するため、その頻度でお口のチェックも受けていれば、虫歯や歯周病になった場合も早めに気づくことができます。

 

まとめ

エナメル質は、歯の健康と美しさの維持に大切な働きをしています。
歯の磨き方や食事の時間など、日常生活でちょっとしたことに気を付けるだけでもエナメル質へのダメージを少なくできますので、できることから取り組んでみましょう。

 



綾瀬駅前の歯医者さん メリー歯科:https://www.merrydental.net/

電話:03-5650-5758
住所:〒124-0001 東京都葛飾区小菅4-10-6 下井ビル4階
最寄り駅:千代田線・常磐線 綾瀬駅 徒歩1分


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