審美歯科
- 素材が硬く、割れにくい
- 変色や劣化を起こさない
- 金属アレルギーの心配がない
- 透明感・ツヤがあり、見た目が自然で美しい
- 金属より軽量で歯への負担が少ない
- 清潔感が高く、プラークが付きにくい
- 保険適用外なので高い
- 歯の表側にセラミックを使用しているため、自分の歯に近い色調が再現できる
- 金属で補強されているため耐久性がある
- 天然の歯に似ているので、銀歯に比べて見た目がキレイに仕上がる
- 歯垢や食べ物の色素が付きにくい
- 金属アレルギーの可能性が低い
- 裏側から見ると金属が見える
- 保険適用外なので高い
- 適合性が高いため、2次的な虫歯になりにくい
- 噛みあう歯を痛めることが少ない
- 金属アレルギーの可能性が低い
- 金属なので、見た目がよくない
「先生、やっと笑えるようになりました」
以前、審美治療を行った患者さんからこのようなことを言われました。
今まで、あまり話さず表情もなかなか表に出さない患者さんだったのですが、治療が終わって笑いながらそうおっしゃったとき、私はとてもビックリし、また同時に、今まで表情をあまり表に出さなかったのは歯にコンプレックスがあったからなのだということを知りました。
本当に嬉しそうで、明るい笑顔の患者さんを見て、私もとてもシアワセな気分になったことを覚えています。
お口にトラブルがあると、人前で思いっきり笑うことができずに性格までも消極的になってしまうこともあります。 あなた本来の素敵な笑顔を取り戻すために…。私たちも一生懸命お手伝いをさせていただきます。
このページの目次
かぶせ物選びのポイント
かぶせ物は一度つけると、作り直しが必要にならない限り数年間使い続けることがほとんどです。そのため、患者さんご自身の価値観に合ったかぶせ物を選ぶことが大切ですが、種類が多く、どう選んだらいいか分からないですよね。
ここでは、どういう観点でかぶせ物を選んだらいいか、そのポイントをお知らせします。
ポイント1 審美性「見た目が自然かどうか?」
お話したり、笑ったり、食事をしたり…歯は意外と目立つものです。特に、笑った時に見える範囲は、見た目を重視して検討すると良いでしょう。治療した部位がどのくらい目立つのか、鏡で確認してみてください。
白い素材は、レジン(プラスチック)やセラミックがありますが、より人間の歯に近いのはセラミック素材です(図 1)。
レジン素材は、使い始めは大きな違和感がないかもしれませんが、食べ物の色やニオイを吸収したり、ハミガキで細かい傷がついてツヤツヤ感がなくなったりして、1 年もするとかなり印象が変わります。(図 2)
また、外側がセラミック素材でも内側に金属が使われていると、だんだん歯茎が腐食し、灰色に変色していきます。
「ブラックマージン」といって健康被害はありませんが、歯茎まで見える前歯だと気になりますよね。
見た目を重視する時は「白い素材かどうか?」だけでなく、中長期的な視点で見てみることをおススメします。
図 1:セラミック素材でできたジルコニア | 図 2:経年劣化したレジン素材 |
より自然な美しさのためには「透明感」が重要です
「病院では同じ色に見えたのに外ではすこし色が違う」
こんなお悩みが治療ではよくありますがなぜでしょう?
理由は「光のあたり方」
実は歯には透明感があっていつも透けています。しかし、光が正面からだけ照らされている場合、その透明感はあまり色に強く反映されません。
しかし、光には「明るい」「暗い」だけでなく、「柔らかい」「硬い」光があります。
カメラマンやプロの照明さんは「柔らかい光」を「光が回る」という表現をして、光を拡散させて優しい印象の光にします。
この「柔らかい光」でかぶせものを当てると、中の金属の素材が影になり、全く同じ色のかぶせものでも色が濁って見えます。
そのため、光の当たり方を変えるとまるで別なものになります。
下の写真は、
A:メタルボンド
B:ジルコニア
C:天然歯のレプリカ(E-MAX素材)
D:硬質レジン前装冠
E:硬質レジン前装冠の経年劣化したもの
の色をそれぞれ屋内と屋外で比較したものです。
屋内では全部同じ色に見えても… | 屋外ではBCだけ自然な歯の色です |
ポイント2 耐久性「劣化・変形しにくいか?」
耐久性は、歯の寿命に影響を与えるかなり重要なポイントです。
劣化・変形しやすい素材だと、かぶせ物の内側が虫歯になりやすく、その都度削って治さなくてはなりません。
歯は削るほど弱くなり、根っこにヒビが入ったりしたら、抜歯することになります(図 3)。そうならないよう、耐久性の高い素材を選ぶことをおススメします。
セラミック素材は、精度が高く耐久性が高いのでおススメ。また、金属素材でも金合金(図 4)は柔軟性のある素材なので、噛む力を適度に吸収し変形しにくく、男性、スポーツをする方、力仕事の方には特におススメです。
図 3:かぶせ物の下の歯根が割れてしまった歯 | 図 4:金合金でできた「ゴールドクラウン」 |
ポイント3 健康面「体への影響は?」
かぶせ物を入れることで考えられる身体への影響は、大きく分けて2つあります。
1つ目は、歯周病のリスク。
かぶせ物になった歯は健康な歯より弱っていて、歯周病菌が住みやすい環境になっています。プラークが付きにくいセラミック素材を選ぶことで、歯周病のリスクを下げることが可能です。
2つ目は、金属アレルギーのリスク。
メリー歯科で扱っているかぶせ物だと、ジルコニア以外は金属が使われているので、ピアスなどで肌が荒れる方は避けた方が無難です。
肌に触れるのではなく、口腔粘膜に24時間金属を直接置いておくことになるので、体全体に影響が出ることが分かっています(図 6)。気になる方は、自分が何の金属にアレルギー反応が出るのか検査してみることをおススメします。
図 5:保険適用の素材はプラークが付きやすい | 図 6:歯科金属とアレルギーの関係 |
ポイント4 経済面「コストはいくらかかるのか?」
保険適用のかぶせ物は経済的ですが、これまでのポイントを重視すると、やはり保険適用外のかぶせ物がより優れているということがお分かりいただけたかと思います。
しかし、保険適用外のかぶせ物は高価なので、お悩みになる患者さんは非常に多いです。
長期的に見てみると、保険適用のかぶせ物の耐用年数は平均2~5年程度なのに対し、例えばジルコニアは平均8~10年程度、口腔環境が良いと数十年と言われています。 見た目の美しさや体への影響を考えると、コストパフォーマンスが高いと言えるのではないでしょうか。
経済面を最重要視し、保険適用内を選んだ場合は、その特性・デメリットを理解し、定期的な歯科検診・適切なセルフケアを行うことで、少しでも長く使うこと・健康的なリスクを下げることが可能です。
3ヶ月に1 度の定期検診で、ご不安がありましたら何でもスタッフにお聞かせください。
当院で取り扱っている審美素材
ジルコニア
一般的なジルコニアは、ダイヤモンドの代わりとして使われるほど硬く、透明感のあるものです。
歯科用のジルコニアは同じような成分で白く、硬く、柔軟性のある材料に改良されたものです。
今までのセラミックでは強度不足だったので金属が使われていましたが、ジルコニアは強度があるため奥歯の被せ物でも金属を使わずに治療を行うことが可能になりました。
【メリット】
【デメリット】
メタルボンド
メタルボンドとは、中身が金属で、外から見える部分にのみセラミック(陶器)を貼り付けた被せ物です。
見た目がよく変色せず、強度も強いので非常によく使用されます。
金属で補強しているので耐久性があり、奥歯のかぶせ物やブリッジの治療に用いられることが多くあります。
【メリット】
【デメリット】
ゴールド
いわゆる「金歯」と呼ばれるものになります。
ゴールドの最も大きな特徴として挙げられるのは、「歯との適合が非常に良い」という事。歯にピッタリとはまるので、歯との隙間からむし歯が発生し、2次カリエスとなってしまうリスクを減らすことができます。
見た目が金色ですので審美性という面から前歯には使いにくいですが、奥歯などにはおススメの素材です。
【メリット】
【デメリット】